TAKOM(タコム)から1/35M3リーとM3グラント、2つのM3中戦車が完全新設計で発売!

TAKOM(タコム)から1/35M3リーとM3グラント、2つのM3中戦車が完全新設計で発売!

2017/08/18

  • 入荷
  • スケールキット

タコム170629タイトル

 

M3中戦車というのは第二次世界大戦のなかでも極めて限られた期間、限られた地域で使用された、どちらかといえば戦史のなかではマイナーな存在です。しかしそのユーモラスな外観からか、古くは1/32スケールでモノグラムからキット化され、タミヤのミリタリーミニチュアでも初期のうちにシリーズにラインナップされました。タミヤの1/35スケールM3リー/グラントは長くファンに愛されながらも、さすがに近年では古めかしさは隠せず、「ガールズ&パンツァー」で振って湧いた人気と製品内容にいささかギャップがあったのも確かです。アカデミーからもキットは出ていますが、そちらもスタンダードなものとはいえず、M3中戦車のニューキットを求める声は一定のレベルで存在はしました。そんなに大きな声でもなかったように思いますが。

そして今回、満を持してTAKOMから新作のM3中戦車が発売されます!21世紀のスタンダードはもちろんリーとグラントの2種同時発売でおちゃめな双子を作れます。ありがとうTAKOM。これでもうド○ゴンの古いカタログを見て涙する日々にはサヨナラだ。

 

リー

 

「1/35 米軍 M3リー 中戦車 (前期型)」

 

これまで比較的マイナーな戦車を次々に出してきたTAKOMにしては、M3リー中戦車なんてずいぶん直球なものを出すなあ。そう思っていた時期が僕にもありました。しかしそこはさすがにTAKOMで、ボックスアートにはレンドリースで使われたロシア軍仕様が描かれています。ロシアでは主に「7人兄弟の棺桶」と言われて愛されました……。ロシアでは家族7人でまるごと志願してM3に乗ってた「戦車一家」みたいな人達も居たそうだと、聞いた覚えもあります。

 

キットは前期型ということで主砲はM2-75mm戦車砲(のちにシャーマンと同じ40口径M3-75mm砲を搭載)、車体側面ハッチなど各部は開閉選択式です。車体前面に2丁装備された機関銃は「固定式」とよく言われますが、実際は上下に可動します。可動したところで何を撃つのかよくわからない装備ではありますが、いいじゃないか可愛いんだから(個人の感想です)。

 

ご存知の通り「ガールズ&パンツァー」では大洗女子高校うさぎさんチームの車両として大活躍、ピンク一色に塗られた姿も記憶に残るところです。最新のキットを敢えてピンクで染め上げる。それもプラモデルの楽しみですね!

 

leeparts

 

M3リーのパーツ一覧になります。車体上面かなり細かく分割され、ひとつひとつのパネルのモールドは大変細かいもの。ダブルピン式の履帯は部分連結方式で再現(右下に組み立て用ジグのパーツが見えますね)

 

004

 

ボックスアートはロシア軍のものですが、デカールはちゃんと米軍のもありますのでご安心ください(^^;

 

 

グラント

 

「1/35 英軍 M3グラント 中戦車」

 

M3中戦車のイギリス軍仕様です。車長が無線機を使用する英軍のスタイルに従い、大型の鋳造砲塔を搭載。対照的にキューポラは装備しません。M3グラントは英軍仕様、とはいえ米軍式のM3リーも英軍で運用はされましたし、「サハラ戦車隊」「1941」などの映画にも出演したM3リーに比べると、M3グラントの知名度はやや…かなり…相当に……低いものなのかも知れません。第二次大戦後期、ビルマに派遣されて日本軍と交戦したのもおおむねM3リー(キューポラを撤去してグラントのハッチに付け替えたリー/グラントと俗称されるタイプ)でありました。ではM3グラントがM3リーの気の毒な弟分かと言われればそんなことはありません。

 

M3グラント中戦車は北アフリカ戦線の帰趨を制するエル・アラメインの戦いで連合軍に勝利をもたらした立役者です。必要とされるときに、必要とされる性能をもって、必要とされる数を揃えて戦場に現れた、M3グラント中戦車は間違いなく「傑作」と呼ぶにふさわしい戦車でした。プレイステーション2の伝説的な戦車ゲーム「パンツアーフロントB型」では連合軍最強ユニットとして君臨しているのです。

 

おまけユニットでしたが。

 

grantparts

 

こちらはグラントのパーツリストです。基本は同じなんですが砲塔形状とそして履帯のパターンが異なります。

 

005

 

実車では一部の装甲板がリベット留めではなくボルト留め(締め)になってる箇所があるのですが、その違いも正確に再現されています。ギアハウジングの鋳造番号もいい感じだ……

 

 

 

M3リー/グラント中戦車はのちにM4シャーマン中戦車へと発展する、アメリカ戦車開発史のなかでも重要な階梯となる存在です。この先TAKOMがどういう製品展開を考えているのか定かではありませんが、このM3中戦車の重要な位置を鑑みるに、ここはやはり、

 

M2中戦車への「先祖返り」を期待したいところです。だってTAKOMだし。ねえ?

 

 

そのほかTAKOMから今回、連結可動キャタピラ2種がリリースされます。あわせてご紹介いたします。

 

 

マウス履帯

 

「1/35 マウスV2用履帯 起動輪付(連結組立可動式) (ドラゴン用)」

タコムから新作でドイツの超重戦車マウスが発売されたとき、まるでそれに合わせるかのように再販されたドラゴンのマウス。その古いキットをアップデートするために連結可動式のキャタピラとスプロケットが単独で発売されます。明確に「For Dragon Kits」と記されているのは、むろんそれしかキットがないのを差し置いてもまあ珍しいことで、 全力殴り合い  エールの交換、といったところでありましょうか。

 

 

キンタイ履帯

 

「 1/35 キングタイガー用履帯 (連結組立式、接着剤使用)」

こちらもTAKOMの1/35キングタイガーの履帯を単独で製品化したものです。特にキット指定はありませんが近年の他社製品、あるいは古くからあるモデルをアップデートできるものでしょう。

 

ユニークな新製品を開発し続けるTAKOM、今後の動向にも目が離せません。

 

 

変な話ですけれど、これでタミヤのリーとグラントは「そのまま素組みで作っていいプラモデル」の地位になったってことになるのかな。それはそれで、模型のひとつのかたちです。