海洋堂ソフビトイボックス「座ることを拒否する椅子」

海洋堂ソフビトイボックス「座ることを拒否する椅子」

2017/10/25

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ソフビトイボックス017A 坐ることを拒否する椅子(赤)

 

「現代美術はわからない」とはよく言われますが、現代美術の代表的な作家岡本太郎の作品の中でもわかりやすいのがこの「座ることを拒否する椅子」です。なにしろ名前で出自が説明されています。これは椅子で、そして座ることを拒否する存在なのです。なんだそれは。

 

なんだそれはと思うこと、そこから考えを巡らせること、決して「わからない」では片づけないこと。現代美術の存在意義は、そんなところにあるのかも知れません。ともすれば唯々諾々と流される時代に在っても、日常生活のなにがしかに疑問を抱き、自分なりの答えを求める。そのためのきっかけとなる小道具としては、わかりやすいでしょう?曲者ぞろいの海洋堂ソフビトイボックスにあっても、これはかなり目を惹く存在となりそうです。

 

 

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ソフビトイボックス017B 坐ることを拒否する椅子(青)

 

「座ることを拒否する椅子」は1963年に発表された美術作品です。形状にはいくつかの種類がありますが、「目」をモチーフとしたこの形が、最も有名でしょう。「拒否する」という行為がなぜ「目」で示されるのか?見られているという意識、見るという意思。この風変わりなオブジェには、人間の営みの様々な意味合いが凝結しています。神奈川県川崎市の岡本太郎美術館や岡本太郎記念館にはこの「座ることを拒否する椅子」が展示され、美術館では実際に腰掛けることもできます。座り心地は非常に悪いという話で、誕生より50年以上が過ぎてもいまだ尖った視線で座ること、座られることを拒否し続けているのです。

 

 

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ソフビトイボックス017C 坐ることを拒否する椅子(黄)

 

海洋堂は以前から岡本太郎作品の製品化に熱心で、「座ることを拒否する椅子」もカプセルミニチュアとして発売されていました。今回はソフビトイボックスとして赤・青・黄の三色がラインナップ。かつてアンディ・ウォーホルは大量生産される商品の中に芸術性を見出しましたが、芸術作品が大量生産されるのが現代社会の姿です。アートとは決して高尚なものでも難解なものでもなく、むしろこうしたものが手軽にかたちとなって手に入ることは喜ばしいことなのでしょう。

 

 

 

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サイズが変われば見えてくるものも違ってくるかもしれません。全長約100mmの大きさはオリジナルともカプセルトイとも違った存在感で我々の目の前に姿を現します。

 

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岡本太郎が縄文土器に美意識を感じていたのは有名な話ですが、こうして見ると昭和の特撮怪人のようにも思えます。昭和の怪人は岡本太郎の方だろうという指摘も、たぶん間違ってはいないでしょう。

 

まとめ

 

数を揃えればもっと異質な情景を浮かび上がらせることができるかも知れません。現実を超えたところに美を求めるのがシュールレアリズムというもので、海洋堂ソフビトイボックス017「座ることを拒否する椅子」で貴方の御部屋も超現実。美と視線と拒絶感につつまれた、それは現代社会のまなざしなのです……