巡航戦車ラムだっちゃ!ブロンコモデルより世界初の1/35インジェクションキットが発売。

巡航戦車ラムだっちゃ!ブロンコモデルより世界初の1/35インジェクションキットが発売。

2019/05/22

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ラム、と聞いて「うる星やつら」を思い浮かべるのは昭和世代の業とでもいうもので、平成の人ならまずリゼロのラムでありましょう。しかし令和の人ならば、もしかしたら「ああ、カナダの巡航戦車ね」と思い浮かべる未来が来るかもしれません。すべてはこのキットの人気と浸透にかかっていると言っても過言なのです!!(過言か)

 

 

 

■ブロンコモデル「1/35 カナダ・RAM(ラム)Mk.II巡航戦車・初期型」

 

巡航戦車ラムは第二次世界大戦当時、英連邦の盟主国イギリスの要請を受けてカナダで生産された、同国初の国産中戦車です。すでにカナダ国内ではイギリス向けにバレンタイン歩兵戦車の生産が行われ、戦車製造のための十分な経験が蓄積されていました。当初はアメリカ製M3中戦車の国内生産が予定されていましたが、この戦車の構造と性能には限界が見られていたため、あらためてM3中戦車のコンポーネントとイギリス式の兵装をミックスした新型戦車が開発されたのです。

 

 

 

そのため、巡航戦車ラムには当時のアメリカおよびイギリス軍の戦車が持つ特徴が混在されるユニークな構造が見て取れます。車体上部が鋳造による一体成型なのはアメリカ製M3A1リー中戦車の技術を継承するもので、M4シャーマンのプロトタイプ(T6中戦車)にも見られる車体側面の乗降ハッチが存在しています。車体前面に独立した機関銃塔を有するのは同時期のイギリス巡航戦車クルセイダーなどにもある特徴ですが、ラムの場合はM3リー中戦車の車長キューポラと同形のものを装備しています。

 

 

 

イギリス軍に限らずこれまでもユニークな戦車のキットをいくつも世に送り出してきたブロンコ、一時期はパーツ数も多く決して作りやすい製品とは言い難いものがあったのですが、近年の製品では分割も抑えて以前ほど複雑怪奇なプラモデルではないという、これはもっぱらのウワサ。博物館の要請を受けて1/32スケールのT-34/85を開発したというのも、従来の設計思想やユーザー層とは違うところを狙っている、ブロンコモデル近年の変化の表れなのでしょう。

 

 

 

砲塔と車体上部、実車では鋳造一体構造の部分はスライド金型を試用した一体成型、また実車同様に砲塔全面のパーツは別構造になっていて、2ポンド砲装備のラムMk.Iへの「先祖返り」も期待されるところでしょう。当初より6ポンド砲の搭載を計画していたラムは、西側連合国の主力戦車にあって非常に先進的な設計と、大型砲塔と大径砲塔リングでそれを可能にした、カナダの高い技術力を今に伝えるものなのです。

 

 

 

キャタピラはM3グラント中戦車にもよく見られるWE210タイプ履帯。漢字の「王」の字のようなパターンが特徴の履帯は連結可動式で再現されます。CGを見る限りではエッチングの使用は控えめ、複雑なインテリアパーツも無く組み立てやすい製品になりそうです。

実車は結局実戦に使用されることはなく主にカナダ国内での訓練に用いられたのですが、それでも2000両近くが生産され、一部は砲塔を撤去してラム・カンガルー装甲兵員輸送車として、これはいくつかの派生車両と共に投入されています。あるいはキット化の芽があるかも……???

 

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