コトブキヤ ARTFX J 銀河英雄伝説シリーズ。

コトブキヤ ARTFX J 銀河英雄伝説シリーズ。

2017/09/21

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銀河英雄伝説タイトル

 

新作アニメのキャラクターデザインも発表されて、「銀河英雄伝説」にはいま新しい風が吹いています。ここからはじめて銀英伝の世界に接する人も勿論多いことでしょうが、懐かしい記憶が呼び覚まされる方々も、銀河の星の数ほど居られると思います。原作は小説であり、その後の映像やコミック版など銀英伝のビジュアルにはいくつものバージョンがあるのですが(原作小説の挿絵ですら複数のイラストレーターによって描き継がれています)、やはりもっともよく知られた姿はいわゆる旧作アニメーション、長い長い時間と大勢のスタッフ・キャストによって作られた「あの」銀英伝でしょう。コトブキヤ 1/8 ARTFX J 銀河英雄伝説シリーズは、これまで在りそうで無かった、奥田万つ里デザインによるキャラクターの立体化となります。

 

ヤン01

 

1/8 ARTFX J ヤン・ウェンリー

 

「不敗の魔術師ミラクル・ヤン」ことヤン・ウェンリーの魅力はなかなか簡単にはまとまりません。自由惑星同盟軍きっての天才的な戦略家でありながら、本人自身は平和と安定、自由と平等を愛するところは多くのファンに愛されています。「優秀な軍人が戦争を忌避する」というのは軍事を扱った日本のフィクション作品でしばしば見られる傾向ですが、ある意味、その典型的な人物ではあります。どこか達観しているようでも、理想を忘れることは無い。例えどんな境遇に置かれても、にこやかに笑って困難に対峙する。そんな人物でもあり。

 

ヤン02

 

今回コトブキヤがリリースする3体はシリーズでも比較的初期の時期を扱っていると思われます(なにしろキルヒアイスがいるのですから)が、こちらのヤン・ウェンリーは階級章が星3つの大将となっています。第十三艦隊が編成された頃がモチーフでしょうか?片手をポケットに突っ込みすまなそうに帽子をおさえる、いかにもヤン・ウェンリーらしいどこか気の抜けたポーズは、銀河の歴史に深く刻まれているスタイルでもあります。このキャラの影響で紅茶好きになった人も多いでしょうね(笑)

 

 

ラインハルト01

 

1/8 ARTFX J ラインハルト・フォン・ローエングラム

 

皇帝の寵愛を受けた姉の恩恵で軍歴についたことから「金髪の小僧」「スカートの中の大将」などと蔑まれながらも、天才的な能力と采配によって常に勝利を得て、遂にはローエングラム王朝を打ち立て銀河を統一した皇帝となるラインハルト・フォン・ローエングラム。単に強権的だけではないその人物像の魅力はとても一言では語りつくせません(そんなことが出来るのは漫画家の平野耕太先生ぐらいです)。善良な独裁制度は悪辣な民主政治よりも優れているのか?その問いかけは「銀河英雄伝説」が初めて世に発表された1982年から21世紀の今に至るまで、響き続けているものです。

 

ラインハルト02

 

フィギュアは帝国軍元帥の豪奢なマントを羽織り、手を振って何かを指示するようなポーズです。なにか決断を下すようでありながら、その表情には憂いも宿り、ラインハルトの風雑な気質を思わずにはいられませんね。当然ではありますが、今回の三体の中では最も派手なイメージがあります。

 

 

キルヒアイス01

 

1/8 ARTFX J ジークフリード・キルヒアイス

 

キルヒアイスはラインハルトの忠実な部下であるとともに、生涯変わらぬ友情を全うした人物でもあります。誰からも愛される好人物、慈愛にも満ちた星の数ほどいる銀英伝の登場人物の中でも一、二を争う人格者でもあります。その友情と忠誠がどこから湧き上がったのか、それもまたこの人物の魅力ではあり。

 

キルヒアイス02

 

たしか外伝2巻でしたか、ユリアン・ミンツと邂逅した場面と台詞は今でも記憶に残ります。日本のSF小説にあってもかなり大規模な宇宙戦争、群像劇を描きながらも、人々の細やかな所作が丁寧に描かれる。原作発表より30年を過ぎても色あせない魅力は、そんなところに表れるのでしょうね。ところでこのひと、ジークフリート(不死の者)という名前ですが、すぐ死にます。(知ってた)

 

 

 

「銀河英雄伝説」が扱っているテーマ、作品の内容やそこから発するいくつものメッセージは、年齢を重ねてくるとまた違って見えてくるものですが、大勢の方、とりわけ若い世代の方々に、是非親しんでほしい作品です。今回の新作アニメが大勢のファンを開拓く出来ることを、そして豊潤な旧作アニメの世界にもういちど光があたることを願って。

 

銀河の歴史が、また1ページ。