ギリシャ発、ガスパッチモデルの1/48ヘンシェルHs-123

ギリシャ発、ガスパッチモデルの1/48ヘンシェルHs-123

2017/08/01

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  • スケールキット

ガスパッチモデル170622タイトル

 

ギリシャに模型メーカーなんてあるの?と、多くの人は思うことでしょう。実はあるのですよはっはっは。かくいう自分も今日の今日までついぞ知りませんでしたが。初めて聞いたメーカーの初めて見る製品が、なんとまあヘンシェルHs123だって聞いたら普通は身構えるものでしょう?自分も身構えましたよええ。しかしそれは、実に良い意味で裏切られました。この夏自信をもってお勧めしたい逸品なのです!

 

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ガスパッチモデル「1/48 ヘンシェルHs123A-1」

 

ヘンシェルHs-123はドイツ初の急降下爆撃機として1936年に運用が開始されました。設計を担当したヘンシェル社はティーガー戦車で名高いところですが、総合機械メーカーとして航空機製造部門も傘下に置き、第二次大戦中にも対地攻撃機などを開発しています。スペイン内戦では初の実戦投入が成されましたが、後継機としてより優れた急降下爆撃機であるユンカースJu87が配備されたことにより、急速に第一線を退きます。しかし一旦生産が終了した後もこの旧式な機体は東部戦線の歩兵支援任務などに駆り出され、複葉機ならではの低速安定性、機敏な運動性などを活かして活躍。前線からは再生産を望む声が上がるほどでした。

 

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ガスパッチモデル「1/48 ヘンシェルHs123B-1」

 

第二次世界大戦のドイツ空軍機としては旧式な複葉機でありながら、高い戦果を挙げたHs123。古くから模型化にも恵まれています。例えばイタレリの1/48キットは長年市場に流通し、日本ではタミヤから日本語パッケージで発売されたこともありました。そのように長く愛されたプラモデルとはいえ、やはり古さは否めません。今回のガスパッチ社のキットは非常に高品質で、これまでのHs123プラモデルを大きく凌駕する内容です。

 

クローズアップ

 

初見ではてっきり簡易インジェクション+レジンとエッチングパーツ満載の「よくある海外飛行機プラモデル」かと思ったのですがそれは大きな勘違い、基本はフルインジェクションキットです。レジンパーツは一切なく、エンジンなどもすべてプラ製。コックピット内部もアフターパーツいらずの再現度で、補助翼も別パーツ化されています。

 

ランナー

 

ランナーの外枠やゲートを見れば、精度の高い金型に高い圧力でプラスチックが注型されていることがわかるでしょう。パネルラインや主翼のモールドも実に綺麗なものです。

 

エッチング

 

エッチングはたったのこれだけ。シートベルトや照準環、極小フックなど限られた箇所にのみ用いて、効果的に作品を引き立てます。

 

ガイド

 

曲げが必要な箇所には治具が用意され、主脚のアライメントを出すためのジグも同梱されます。プラッツの「航空機特選模型」シリーズを最初からやっているような感じでしょうか?

 

実は、ガスパチョモデル自体は第一次大戦の飛行機模型を中心に以前から活動を続けていて、数年前には日本でも製品が出回ったことがあります。「知る人ぞ知る」メーカーで、詳しい方には今更かも知れません。いやしかし、世の中まだまだ知らないことは多いものですね。

 

デカールA

 

A-1のキットにはスペイン内戦派兵機体や、中国国民党軍が使用したものなど5種類のデカールが付属します。上の図版では描かれていませんが、鉤十字については例によって分割された状態でこっそり入ってます。

 

デカールB

 

B-1には第二次世界大戦東部戦線の機体を中心にやはり5種類。ところでHs-123のB型って量産されたんでしょうか?日本語うぃきだと試作のみだって書いてありますが??

 

…こんどビーバーコーポレーションのなかのひとに聞いてみようかな。

 

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やれステルスだの第五世代だのと大変な現代社会の飛行機事情ではありますが、「複葉機の魅力」を知るには良いプラモデルになるかも知れません。ガスパッチモデル、要注目です。

 

それにギリシャのプラモデルがよく売れれば、彼のお国の経済安定につながるかも知れないじゃないですかというささやかな希望が、その。