イタレリ1/56スケールAFVシリーズ、いよいよ日本上陸。

イタレリ1/56スケールAFVシリーズ、いよいよ日本上陸。

2017/11/13

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イタレリ01

 

イタレリ 1/56スケールAFVシリーズ

 

先の全日本ホビーショー(東京ホビーショー)にて一報の伝えられた、プラッツによるイタレリ製品取り扱い開始のニュース。第一弾は1/24スケールトラック等のカーモデル、1/72のヒストリカルフィギュアなどが主でしたが、第二弾として1/72ミリタリーアクセサリー各種、そして遂に1/56スケールAFVシリーズが登場します。日本ではまだ馴染みの薄いスケールですが、GSIクレオスが代理店となっている香港の「ルビコンモデル」が、同じく1/56スケールのミリタリープラモデルを発売しています。

 

イタレリ02

 

この1/56という数字、実はミニチュアモデルを使ってプレイされる「ウォーロードゲームス」のユニット用として開発されたための数字なのです。ボードゲームに用いるメタル(ピューター)フィギュアの分野では、模型のクラスをスケールではなくサイズで分類する慣習があり、ゲーム業界でいうところの「28mmサイズ」をプラモデル業界にいわば「翻訳」すると1/56スケールになる、という按配です。

 

※サイズによる模型の分類では、日本でも怪獣ソフビキットには「30cm級」などの分類基準がありました。ああいう空気と思っていただければご理解しやすいかと。

 

ルビコンモデルのハイセンスなパッケージに比べるとイタレリのボックスアートはどうもモッサリしていて分が悪いのですが、中身については老舗メーカーイタレリの名に恥じない、優れた製品が詰まっています。

 

イタレリ03

 

パーツ自体は一体化された箇所が多く、1/35スケールの戦車模型に慣れた目には物足りなく映るかもしれません。しかしながら、ガンプラの1/144スケールのような感覚でスピーディに組み立てられ、週末を使ったモデリングで十分完成にまで持っていける小回りの良さ、本来ゲームユニットとして使用されるために頑丈に作られているキットの素性、どちらも多忙な社会人や年少のモデラー、あるいはそれほど模型趣味に入れ込んでいなくてもちょっと作ってみたくなった「これから沼に落ちる人々」には非常に筋の良いものと思われます。

 

ルビコンのキットを組んだ方なら、このランナー画像からイタレリのアプローチの違いを見て取れるかと思います。足回りの一体化は車体側にまとめられ、キャタピラのディティールを殺していません。また、ティーガーやパンターの車体はツィンメリットコーティングがモールド済みで、このあたりの処理は昔からイタレリがよくやっていた処置ですね。

 

イタレリ04

 

一部のキットはパーツのコンパチで複数の形式からユーザーが選択できるスタイル、とりわけチャーチルは極めて豊富なキット内容です。砲塔・砲身パーツを組み合わせることでMk.III~Mk.IVまでの都合7つの車種からお好きなものを選択可能、特に北アフリカ戦線で現地改修され短期間のみ運用された「NA75」が含まれるところはかなりマニアックなものです。この「選んで組める」というのは個々の車両の詳細を追求する「考証」とは相反するものかもしれません。しかし70年代のタミヤMMブームの頃の楽しさ、大らかさをいまに甦らせるものかも知れないのです。

 

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単純な「スケールダウン」ではないことは、1/35ではイタレリが発売していないM18駆逐戦車がラインナップされていることからも明らかでしょう。実際、旧製品のリパッケージも多い1/35と比べても、いま非常に元気のあるシリーズです(今回はまだ案内されていませんが、海外では既にルノーB1bisが発売されています)。

 

ひとつのジャンルに長年携わってくると、「戦車模型とはかくあるべきものであるべき」のような固定観念がどうしても身についてしまうものなのですが、ゲーム業界というこれまでとは違う角度のアプローチを通じて、これまでとは違うスタイルの戦車模型とその楽しみ方が、生まれてくるのかも知れませんね。

 

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