5Mホビー「A001 アサルトアーマー1707」レビュー

5Mホビー「A001 アサルトアーマー1707」レビュー

2019/06/28

  • 作例・レビュー

 

5Mホビー「A001 アサルトアーマー1707」

 

5Mホビー製のオリジナルSFメカプラモデルです。「オリジナルSFメカプラモデルです」などとさらっと書いてますがこいつが発表されたときは結構なオドロキで、なにせ5Mホビーというところはこれまでミリタリーモデルのレジンキットが主体でしたから、インジェクションキットは初めての物ではないにしろ、急にオリジナルのSF(且つ年少者をターゲットにした)アイテムを出してきたのは意外でしたねー。「1707」ってなんだろう?「2017年7月」とかかしら??

 

 

 

箱の側面にはシリーズラインナップが掲載されています。これらが本当にリリースされるのかどうかも実はよくわからないんですが、こういう小さなイラスト(今でいうサムネイルですね)は、昔の国産プラモデルにもよく描かれてました。ガンプラの旧キットにはまだ残ってたかな?タミヤやハセガワのスケールモデルにも且つてはこういうサムネイルが描いてあって、小さなユーザーたちはそこで無限の可能性を想像したものです。なんかいいですね、これ。いきなり「」ってあるのはいかがなものかと思いますがw

 

 

 

Aランナーは本体及び脚部のパーツで構成されます。キット自体は接着剤不要のスナップフィットモデルですね。

 

 

 

こちらは「01A」ランナーで左右の腕というか「武装腕」のパーツです。ここだけ差し替えでいろいろバリエーション出せそうですし、如何にもそういうナンバリングされてますが、さてそういう展開はやるのだろうか。

 

 

 

デカールと武装ギミック用のスプリング×2。年少者向けでも水転写式のデカールを入れてくるのは中華系のメーカーでは一般的な構成で、昔は日本のメーカーでもそうなってましたな。シールとデカールとどちらが貼りやすいかあるいは「失敗しにくい」かは、これは意見の分かれるところかもしれません。もっとも、デカールの方が簡単だという人は大抵の場合「昔からデカールに慣れている人」ではあり。

 

 

 

組み立て説明書はフルカラーで上質の用紙が使われています。こういうところに力が入れられていると、作っていて楽しくなるものですね。

 

 

 

裏面には設定というかストーリーが記されています。壮大な宇宙戦争史が背景にはあるらしいぞ。英語よくわからないんだけどな!!なおQRコードをスマホで読み取ってアクセスしたら「そのページ動作してません」みたいなところに飛ばされました。中国語は全然わからないんだけどな!!!そんでもってコピーライトは10年以上前のもんなんですねふむふむ。

 

 

 

パーツのほうはシンプルなもんですけれど、肉抜き穴の中にもディティール入れてるのは◎ですねー。パイプ類の造型も、よい曲線です。

 

 

 

スナップフィットとはいえ日本製のプラモデルのように高い精度が出てないのは、これも中華系メーカーではよくあることです。本体部分に結構なスキマがあいてしまってやや残念。こういうばあいはスナップフィットのダボを切り飛ばして接着しちゃうというのがまあ作法ではありますが、このキットはちょっと変わった設計をしていて、

 

 

 

このリアパネルに二か所開いてる穴が、先程の本体背部の2か所の突起に合わさるのですが、

 

 

 

ダボの部分が外に突き出してそのままディティールになります。なのでダボを切り飛ばそうと思ったらなにかリカバリーを考えないといけませんね。この部分に関してはおそらく手すりというか乗降用のラッタル的な構造をデザインしてるかとは思います。

 

 

 

本体の裏側にもシンプルながら実感のあるパーツで関節構造が組み立てられます。

 

 

 

腰部というか「骨盤」みたいな部分。この箇所で面白いのは脚部の受けと腕部のそれに同一のパーツ(A10)を使ってるとことで、

 

 

 

側面からみるとよくわかるんですが、いかにもマスプロダクションで無機的なロボットというイメージ。脚部付け根のほうがなんかディティールが多いように見えるのは、これは単なる成形上のヒケですw

 

 

 

脚部はいわゆる「鳥脚」で洋物SFメカにはよくある構造。日本のメカでも一時期ずいぶん流行りましたが、近年はマクロスのガウォークバルキリーぐらいしか残ってないかな。ああマシーネンクリーガーにもありますか。このアサルトアーマー1707については、ロボコップのED-209の直系のように思えますね。

 

 

 

脚の可動範囲は結構広いんですが、上に乗っかる本体が本体ですので流石に派手なポーズは取れそうもありません。膝裏のパイプがちゃんと可動に干渉しない配置になっているのは感心しました。四点の「杭」で足元を支える構造も面白いんですが、よくみれば差し込み箇所が白化してます。塗装を考える人は注意しましょう(割れの元です)。

 

 

 

腕部の武装にはBB弾発射ギミックがあります(BB弾は付属しません)。SDガンダムの「BB戦士」やドラグナーのキットを懐かしんで魂が昭和に抜けないように注意だ。スプリングと01A6パーツ、01A7パーツの位置関係は赤丸部分のような、ちょっとスプリングを押し込んでそんな感じにしてみてください。

 

※尚この工程では①②③の順番で作れと注意書きされているにも関わらず、実際の説明図に③が無いという愉快なことになっているw

 

 

 

武装(エレクロトマグネティックガンだそうで)の組み立てに関して、01A7と01A8の嵌合がやたらと華奢に思えて「ここはスプリングが前後するし、しっかり固定しておくか」などと思って迂闊に接着しないようにご注意です。後から01A1と01A4パーツを使ってしっかりカシメるので、接着剤使う必要は全然ありません。全然だ。うっかり流し込みなんか使おうものなら撃針部分が固着しちゃって折角のギミックが死ぬので注意だ!

 

マジで!!!!

 

やあ2つあってよかったですね。あやうく死ぬところでしたね。

 

 

 

そんなわけで完成です。前記したとおりロボコップのED-209を思わせる無機質なガウォーク型ロボで、両腕が直接武装になってるところなど「バトルテック」ファンにも合うかも知れません。

 

 

 

BB弾を試射したところ結構なイキオイで飛んでいくので、絶対にひとに向けては撃たないでください。何か適当な的(学校の先生や職場の上司などをモチーフにしたものなどがよいでしょう)を自作して撃ちまくると、きっと健康にいいです。

 

 

 

サイズ的にはこんな感じで、タミヤのスペアボトルが適切な比較対象と言えるかどうかはともかくとして、手のひらサイズの可愛らしいものですよ。週末にちょっと変わったものを作ってみたりとか、そういうモデリングにも良いかも知れません。

 

 

 

なお箱の裏側はそのままディスプレイベース(台紙)になっていて、現在のプラモデルが失ってしまったであろう、プリミティブな良さをそこはかとなく感じ取れます。

 

 

 

コックピットハッチは開閉しますが、特に支えも無いのでパタパタ簡単に閉じちゃう。この画像は実はかなり傾けて撮影してます。ところでコイツのスケールはどんなものなんだろう?解説によると「2フィートのグランドビークル」らしいのですが。

 

 

 

1/144スケールと仮定してモビルスーツと並べてみるとこんな案配。「ミドルモビルスーツ」というのもガンダム世界に昔からある設定だけど、全然活用されませんねー。昔からと言ってもZZの初期だけだからですかね。

 

 

 

1/48フィギュアを乗せてみると「マゼラアタックから上半身を乗り出すプラモ狂四郎」みたいになります。「マゼラアタックから上半身を乗り出すプラモ狂四郎」がなんだかわからない人は、ネットで石を投げて昭和モデラーに当ててみてください。返事が来るかはわかりません。

 

 

 

1/24はやってみるまでもなくヘンなのですが、鳥脚メカというのはふつうの人型ロボよりちょいと大きいぐらいが強そうに見えるのかも知れません。マクロスのリガードがバトロイドバルキリーよりちょっと大きいのは、やはり正解だったのだなー。

 

 

 

やはり1/72スケールがいちばん妥当のようですね。ということで、いつもの1/72スケールの物を置いておきます。そうだなザブングルのウォーカーマシン風でもあるんだなあ……。いまのセンスで新たなウォーカーマシンをデザインしたら、案外こんなカタチになるかもです。