第2回「ワンダージャポン(One!der Japon)」レポート

第2回「ワンダージャポン(One!der Japon)」レポート

2018/01/09

  • イベントレポート

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去る1月7日に開催されたましたシタデル(http://www.zitader.jp/)様主催の「移動見本市」、通称ワンジャポにお邪魔してきました。熱気溢れる会場の様子をささやかながらにレポート致します。

 

 

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会場となったのは東京都内神田淡路町のレンタルスペース。秋葉原や神保町にもほど近いロケーションで、行き帰りにいろいろと寄り道したり、会場で得たインスピレーションを実体化させるために近隣の模型店を駆けずり回ることも可能でした(何)。

 

 

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主催されたシタデルさんは前日まで大忙しだったそうで、会場の雑居ビル入り口に貼られた案内も手描き!浜松町時代のワンダーフェスティバルを思い出す雰囲気です。

 

 

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好評発売中の各種製品・サンプルの展示や、直接メーカーの方とお話しできる貴重な空間でした。なんとなく全体的に学園祭的な(?)ノリがあってそれもまたよし。

 

 

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シタデルさんの新製品、「P-チリ砲塔セット」。いわゆる五式中戦車の、計画段階の砲塔形状を製品化したものです。車体前部機銃の「双連銃架」セットや今後発売予定の大径転輪セットなど、チリ車関連製品各種を以って、日本陸軍最後の中戦車の知られざる姿、叶わなかった形を再現します。

 

 

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こちらは開発途中の原型展示、1/16・1/12スケールの大型製品群です。

 

 

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1/16パンターF型砲塔はタミヤのパンター用改造パーツ。一層精悍なシルエットを構築する「シュマール・トゥルム」が発売予定、鋭意製作中です。こちらの砲塔は同スケールのIV号戦車にも仕様出来る内容で、1/35ではドラゴンモデルからリリースされている、シュマールトゥルム搭載型IV号戦車を1/16のラージスケールで!シュマールトゥルムといえばやはりIV号戦車、梅本弘著「エルベの魔弾」では主役級の大活躍を張る戦車でしたな……。

 

 

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車体前面装甲と可動式履帯が展示されていた八九式中戦車は1/12スケールでした。このサイズはアクションフィギュアのスケールとして、キャラクターのみならず小物関連も充実していますから、完成の暁にはこれまでの戦車模型には無い表現やアイデアを拡張してくれるやも知れません。今後の情報に傾注しませう。

 

 

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「フィスト・オブ・ウォー」シリーズ好評発売中のロケットモデルズさん(http://www.rocket-models.com/)もご出展、年末年始にツイッターなどで完成画像も盛んにアップされていた、ご存知多脚歩行戦車です。

 

 

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次回作は六脚歩行の大型モデル。今後のシリーズ展開やE-75各型との連携構想など、様々なお話を伺うことが出来ました。実際にキットを組んでみて生じた疑問などにもお答えをいただき、このあたりは後日公開予定のキットレビューに反映するつもりでおります。ただ、大変重要な次の2点についてはいまここで情報開示すべきでしょう。

 

・第二次大戦が2年延長された「フィスト・オブ・ウォー」の世界で、ドイツ軍は敗北する。

・モデルコレクトのフェイスブックにあった「いまいち萌えないキャラ絵」は、公式と決まったわけではない。

 

なんて大事な話なんだΣ(゚д゚lll) あ、でも後者のお話はなんか安心しました(w;

 

 

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砲塔を変更したりフィギュアを搭乗させたり、サンプルのほうもアレンジの効いたものが並んでいました。モデルコレクトの製品以外にも1/72スケールは様々なメーカーから充実した製品群が発売されていますから、オリジナルな題材を作るには事欠かないはずです(とはいえ発作的に湧いたアイデアを求めて秋葉原を駆けずり回っても、目当てのものがあるとは限らん)

 

 

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こちらは当日に一般のユーザーさんが持ち込まれていた改造作品です。モデルコレクトの製品とはやはり相性が良いようで、簡単な加工で駆逐戦車型にアレンジ。ドイツの駆逐戦車もファンの多いAFVですから、是非このフィスト・オブ・ウォーに加えてほしいですね!さすがに自分のはまだ完成してないので、デジカメに画像を撮影して「こんなのどうでしょう?」と提示してみたのですが

 

 

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すごく微妙な反応だった。やはりフリッツヘルメットのB型でやればよかった(そういう問題じゃない)。

 

 

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そして会場内で行われた「国本戦車塾」塾長国本康弘先生による講演、新発見の資料にもとづく八九式軽戦車甲型の「後期型試作車」解説が大変充実した内容でした。ある一枚の写真、車体後部に円形観音開きの点検扉を持ち、車体側面サスペンション部分の装甲レイアウトなどがまったく異なる奇妙な八九式軽戦車の写真が、裏書によって第一次上海事変での戦訓にもとづく改良点の試験車両であることが解き明かされます。車体前面装甲板「くの字型」から一枚の傾斜装甲に、また砲塔上の視察装置がトルコ帽型から山高帽型へと変化するなど種々の変更の加わった甲型後期型が、従来は「このように変わった」程度の解説であったものが、実は明確な理由を以って(しかも極めて短期間で)改善された車両であるという裏付け(流行りの言葉で言えばエビデンスですね)を得ることが出来たと、そういう主題です。

そして、そもそものきっかけとなった写真の八九式戦車が、実はこれまで大変よく知られていた車両と同一の個体である(一部の相違点はしっかり写っていたのに、誰も気がついていなかった)というお話には興奮させられることしきり。旧日本軍の戦車には未だ知られざることが多いのですが、実は公刊されている資料の中にも、まだまだ貴重な情報が眠っているかも知れないのです……

 

このあたりの内容はいずれ国本戦車塾で刊行をご予定されているとのことですので、会場で配布されたレジュメについては公表を控えておきます。なお国本先生の次回作は「Mk.IVの運動性」と題して、日本陸軍の行った菱形戦車の運用試験記録をまとめたものとなるそうです。「ガールズ&パンツァー」や「私家版戦車入門」で菱形戦車に興味を持たれた方には注目すべき一冊でしょう。

 

講演後の質疑応答でも様々に会場は湧き、濃密な時間を過ごすことが出来ました。国本先生の物腰があんなに穏やかな「癒し系」だったとは実に驚き誠に感じ入った限りでございます……。

 

以上、簡単ではございますが第2回ワンジャポレポートでありました、お世話様でした。