プレッサー「壊れたビル-1」レビュー

プレッサー「壊れたビル-1」レビュー

2019/02/22

  • 作例・レビュー

 

プレッサー「壊れたビル-1」

現在ファーベルでの取り扱いは無いのですが、先日のワンフェス2019冬で買った来たものを紹介してみます。モデル・グラフィックスの2019年3月号「岸川ラボ」のコーナーでも同シリーズが取り上げられていますので、そちらも参考にしてみてください。

というか自分もその記事を読んで購入してみたクチなのですが(笑)

 

 

 

発売元はプレッサー(プレッサージャパン)、ワンフェスでは一般ディーラーゾーンにブースを出展していたのですがご覧の通りかなりしっかりした製品で、すぐにも一般流通出来そうです。伺ってみたところまだその予定はないとのことで、現在は各種イベント出展およびプレッサージャパンのサイトで購入することが出来ます。

 

 

 

特にJANコード等は印刷されていないのですが、そのための余地は準備されているようでふむふむ。

 

 

 

キャラメル箱タイプの化粧箱を開けると中にはボール紙のかなり頑丈な内箱が。①のシールは「-1」の目印ですね。

 

 

 

ABS製のパーツとカラー印刷された組立説明書。パーツの入ったビニール袋はかなり厚手で、梱包にはかなり気を使われてる印象です。生産は確か中国と聞きましたので、運搬上の安全を図った処置でしょう。

 

 

 

説明書は一枚ものながら実際のパーツ画像を多用してわかりやすい内容です。矢印のオブジェクトにWordいやExcellか、Officeソフトのにほひが(笑)

 

 

 

外壁を構成するA~Eパーツ。「壊れたビル」シリーズの中でもこの「-1」がいちばん高さがあるのかな?(完成サイズは71×56×170mm)

ワンフェス開場では「-3」だけ品切れでしたが、上記MG誌の岸川ラボで取り上げてたのが「-3」だったんで、その影響でしょうかは。

 

 

 

こちらは各フロアの床面パーツ。8階建て+屋上の構成となっています。各フロアは破損状況に応じてひび割れや欠けのあるカタチになっています。

 

 

 

パーツはランナーを介さずに最初から切り出されているので、似たような形状の底面パーツには直接階数が刻まれています。こういう思い切った処置は珍しいですね。

 

 

 

正面の窓枠など化粧面(目に付く箇所)は綺麗に造形されています。

 

 

 

対して目につかないところ、これは底面パーツの裏側なんですが、若干処理が粗い。削りカス?とか付いてます。

 

とはいえ、

 

「廃墟」のプラモデルなので多少成型が粗くてもあまり問題にならないのですね。これはちょっと意外というか発想の転換で驚きました。

 

 

 

組立ては接着剤要らずのスナップフィットです。世の中には「スナップフィット」を謳いつつも実際は「スナップ力任せ無理矢理グイグイフィット」みたいな製品も稀に(稀にですよ稀)ありますが、今回のこちらの製品はたいへんスムーズに組みつけられました。ABSの粘性を活かして、プラモデルよりは完成品フィギュアに寄った内容なのかな?

 

 

 

底面の差し込み方向は、階数モールドのホームベース状になった側の先端が手前に来るような配置になります。説明書にはそこまで書かれてなかったのでご注意。まあパーツ形状と画像から判断はつくのですけれど。

 

 

 

前面がまるごと欠落した状態でも画にはなるのですが、その場合は階数表示を埋めとくべきかもしれません(最初からこういうスタイルの製品もありますが、そちらでは階数表示が見えない配慮はされてるようです)。

 

 

 

前面の壁を取り付けて、

 

 

 

1階の床とエントランス部分は別個に組み立てます。

 

 

 

それらを結合すると出来上がり。まっ たく  簡  単 だ。ブルワーカーで筋肉作るよりずっと簡単にたくましい廃墟を作ることが出来ます。

 

 

 

四面それぞれ見てみます。あくまでプラモデルやフィギュアの背景、小道具として設計されているもので建築家の人が「ビル」としてみると若干甘いところがあるかも知れません。でもなんかこの全体から発せられる「特撮」の雰囲気がいいですわぁこれ……

 

 

 

天井には2か所亀裂というか穴が開いてます。本製品をベースに給水タンクやビル側面の配管などを追加しても面白いでしょうね。

 

 

 

階数表示がどこまで見えちゃうものなのかは、「そこにモールドがあると解っていて」「のぞき込むと見える」ぐらいの感じかなー。知らないひとなら気付かないかも知れません。知っててのぞき込んでくる輩はコンクリで殴れば気絶するぞ(やめよう)。

 

 

 

製品には明記されていないのですがサイトの方には1/144とあったので、1/144スケールの戦車と並べてみた……が、すぐに出てくるのが九七式中戦車しかなかったので高層ビルと似合わないことこのうえない(笑)

 

 

 

やっぱりモビルスーツと組み合わせるのがいちばん様になりましょうか。巨大なロボットが廃墟の街のガレキの間をぬって戦うというのはファーストガンダムの「ガルマ散る」の回が有名ですけれど、それ以前にそういう画面作りをやってる作品あったのかな?

 

 

 

背景がしっかりしているともののサイズ感を規定しやすくて、この通りただのハシビロコウが巨大怪鳥に見えてきます。東京タワーと並べるよりはなんですかその、実感がわいてですね(大同小異である)。

 

 

 

フレームアームズ・ガールものこれこのとおり巨女力120%アップ!強い!!(背景の力が)

 

 

 

しかしなんとなく物足りなかったのでウェザリングしてみました。エナメル塗料(クレオスのMr.ウェザリングカラー)をABSパーツにじゃぶじゃぶ塗るのはひび割れが怖いんですが、よくよく考えてみるとこの場合、例えひび割れしてもなんら問題は無かった。

 

や、実際塗ったら特に割れるということもなかったんですけどね、しかし四面を撮影しようと思ったら2回で済むとこの時点でようやく気付くマヌケさである。

 

 

 

おおぅいい感じですよいい感じ!(壊れたビルの記事です)。

 

 

 

MG記事にもありましたが「最初から壊れている建物の模型」というのは、1/35や1/48のミリタリーモデルはともかくこのスケールではなかなかない物です。ロボットや怪獣の情景、あるいは美少女フィギュアを巨大化させる小道具としても(笑)、使い勝手のあるおもしろいアイテムでした。そうだ廃墟の中を行く鉄道なんかどうだろうと、壊れたビルには無限の可能性が広がる……。

 

一般の店頭には流通してないものですが、十分そのポテンシャルはあるかと思われます。そのへんどうなんでしょ?