バンダイ「HG 1/144 ジーセイバー(無重力仕様)」レビュー

バンダイ「HG 1/144 ジーセイバー(無重力仕様)」レビュー

2019/03/15

  • 作例・レビュー

 

バンダイ「HG 1/144 ジーセイバー(無重力仕様)」

 

20世紀生まれの皆さん!20世紀最後の瞬間に何をしていたか覚えていますか?西暦2000年12月31日、あなたは何をしていました?自分が何をしていたかはよく覚えています。はい、Gセイバー見てました。それはよく覚えているのですが、

 

ストーリーは全部忘れたので

 

あらためて新鮮な気持ちでこの「20世紀最後のガンダム」に向き合って行きたいと思います。

 

 

 

ちなみに、ちょっと前にツイッターで話題になった製品名称前の四角形は黄色になってます。ガンダムや08小隊の仲間なんです!!

 

そのりくつはおかしい。

 

しかしよく言われるように宇宙世紀217年というUC世界で最も未来の時代を描いたガンダムであるのに、あくまでHGであってHGUCに入れてもらえない子なのは不憫で仕方がない。

 

仕方ないだろ!実写だったんだから!!

 

しかしハリウッド実写版ガンダムが再び取り沙汰される昨今、この機体と作品にもう一度触れてみるのも良いかも知れません。ケツアゴのシャアよりはなんぼかマシである。

 

ところでいまGセイバーのwikiを見たら地上波放送は2000年の12月29日だとある。

 

あれ?

 

……録画を見てたんだろうか。

 

前フリはそれぐらいにしてキットを見て行きます。発売は地上波放送に合わせた2000年の12月、この時期のガンプラはHGUCシリーズがいよいよ本腰を入れてきた時代で、同期には傑作と名高いGP-01ゼフィランサスがありました。優秀な同期の影に隠れてGセイバーの方はいまひとつ知名度が低いのかも知れませんが、設計自体は非常に優れたものです。知名度が低いのはだいたい番組のせ(そこまでだ!)

 

 

 

Aランナーは多色成形パーツ。バンダイの1/144HGキットのフォーマットが確定した時期の製品で、当時のほぼ標準的な構成と言えるでしょうか。パーツの内容としては下半身のフレームや武装関係など。

 

 

 

Bランナーは機体外装のうちホワイトの部分で構成されます。3DCGで描画されていた本編映像に合わせて細かなディティールが入ってます(見えない)。

 

 

 

Cランナーは巨大なサイドアーマーが目立ちます。ここは「無重力仕様」の専用パーツっぽいなあ。結局Gセイバーのシリーズはこの一点のみに終わってしまったんで専用も何もないんですが、映像作品だけでなくゲーム版もふくめたGセイバー本来の設定では、様々に装備を換装して多彩な状況に対応するモビルスーツでしたから、その辺を見据えて設計していた可能性もあるんですよねー。小説版というのもあったな。

 

 

 

Dランナーとシール、ポリキャップはPc-123プラスを使用。ガンプラの設計としては2世代以上前の物になりましょうか。しかしこの時期のモデルは塗装のし易さ、完成後にポリキャップが目立たないような配慮などいろいろ工夫が成されています。

 

 

 

HGでビームシールドが入ってるのはけっこう珍しかったんじゃないかしら、当時は。

 

 

 

実写映像(あるいはゲーム映像)として実際の俳優と合わせた作品であるため、カラーリングは抑え気味でもディティールは細かいというのが本機の特徴といえましょうか。ぶっちゃけスター・ウォーズの流れにあるものでしょうからスタヲ的なつくりが向いているのかな。

 

 

 

貼り合わせも多く分割線が真正面に来るような古い設計ではありますが、それでもダクト部分などにディティールを潰さないような工夫がいくつも見られます。こういうところが作りてのツボをくすぐるもので。

 

 

 

組立ては脚から始まります。かなり細身ですが「脚なんて飾り」のガンダムなんでこれでいいのです。GP-03Sステイメンの脚は使い道もないのに太過ぎだよな(関係ねえ)。

 

 

 

膝関節はほぼ90度曲がります。二重関節でもないのでそんなに大きくは動かないんですが、むしろ「つま先」が曲がることに注目してください。足首がそれほど動かなくてもつま先部分で「表情」を作ることは可能です。そういえばガサラキのプラモデルがつま先可動してましたな。あれは1999年ぐらいかな……

 

 

 

腕部のつくりもまーシンプルなんですが、下腕部の合わせ目はアーマー状のパーツが被さることで上手く隠されます。ここの処理は実に巧みだ。左腕のみビームシールド取り付け穴があり。ポリキャップを内蔵しています。

 

 

 

胴体部分も前後の合わせ目は一段落してそのままモールドになっています。なるほどなるほど。インテークにはシールが用意されていますが今回は使わずに、そして背部には小型のバックパックがあり、

 

 

 

実はここにもポリキャップが、しかも2個も使用されています、これはちょっと驚いた。

 

 

 

なぜならこの箇所には無重力仕様特有の大型の推進装置(ガンダムF91みたいな機構)が取り付けられるのですが、このキット単体で見ると別にPC使う必要は無いんですね。なのでもしかしたら「換装」が視野にあったのではないか……と、推測されるのです。

 

 

 

さすがにバックパック(推進部分)にはど真ん中に合わせ目が来てまあしょうがないよねと思ったら

 

 

 

次の行程でちゃんとカバーされて見えなくなる。お、おぅ……。しかしこれだけしっかりカバーされると換装するのもそんなに簡単では無いし、バックパックのPCについてはいまひとつ謎。

 

 

 

下半身ではやはり巨大なスラスターが目を惹きます。これはGP-03Sステイメンのような機構なんですが、ステイメンが「テールバインダー」としてちょっと複雑な接続方式を取っているのに対して、こちらはシンプルにサイドアーマーがそのままスラスターになっています。こっちのほうが製品化はやりやすいんじゃないかな?

 

 

 

ただ、シンプルにサイドアーマーとした結果脚の可動範囲は制限されるもので、そこは一長一短ありそうですね。カタチ自体は曲線と直線を一体化した、よいデザインをしています。

 

 

 

頭部は左右貼り合わせのヘルメットでフェイス部分を挟み込む仕様。あとハメ工作流行りましたねこの時期は。さすがに目元のシーるは使って、それでV字アンテナが青いというのは結構斬新だったんじゃないかしら。まだアストレイのブルーフレームも無かった時期ですし。

 

 

 

ひと通り組立ててみますとこんな感じです。まあぶっちゃけF91とGP-03Sを足して2で割ったようなカタチですが、二の腕や太腿がフレームむき出しでほそいところはナラティブガンダムを先取りしたと言えなくもない。こういう物言いを牽強付会といいます。

 

 

 

横から見ると後方へ向けてのボリュームが大きな割りに前方はそれほどでもなくて、いわば  “「 型” なプロポーションになっているのが見て取れます。前に向けてすとんと落ちるというか張り出しが少ない。この辺は同時期のガンダムでもF90に近いというか大河原邦男先生のデザインラインなのかも知れませんね。

 

 

 

武装はシンプルなビームライフルと、ビームサーベル/シールドはどちらも基部ごとクリアーパーツの一体成型です。地上仕様などのバリエーションが増えていれば、もっと兵装の幅も広がったんだろうなあ。

 

 

 

オリジナルのデザインが3DCGで作られているので、プラモデル化にあたってもまったく遜色がありません。もしかしたらそういう設計作業のトライアルをやっていたのかも知れませんね。のちにHGUCのヅダなんかはそんな流れでやってたハズです。今回はやってないんですがパネルラインにスミ入れしたらかなり見栄えがするものでしょう。ガンダムマーカーのスミ入れは、あれは何年ぐらいの発売だったか……。

 

 

 

20世紀のガンプラだから、最近の機体のようにスタンド取付穴はありません。でもスタンドの凹型ジョイントを使えばこのようにボックスアートのポーズをほぼ再現できます。つま先がね、ちゃんと動いて脚のラインが綺麗になるのが楽しいんですよ。設計当時はスタンドのスの字も無かった(1/144キットにスタンドが付属するのはガンダムSEEDディスティニーのグフイグナイテッドが初らしい)ので、どこまで意識していたのかはわからないんですが、ポテンシャルは十分秘めていたわけです。

 

 

 

まあ手足やそのほか大部分の可動範囲はそんなに広くも大きくも無いのですが、本編での活躍もあまり覚えていないしな(´・ω・`)

 

 

 

脛の左右にある六角形の突起はビームライフルの固定用マウントになります。ちなみに、同じ形状はリアアーマーにもあるのだけれど、巨大なサイドアーマーが邪魔でまったく手が届かないぞ。この辺も、もしバリエーションが出ていたら活用されたのだろうかと、思うだけなら許されるよね。

 

 

 

背面に特徴があるのは三人称視点でシューティングするゲームを意識してのものなのかな?サイドアーマーは(GP-03Sとは違って)左右に広がらないし、背部のスラスターも(F91とは違って)左右方向にはスラストしないしで、もしかしたらとんだ「直線番長」みたいなガンダムなのかしら。それはそれで面白いかな(^^

 

 

 

近年ガンダムビルドファイターズに登場したことでガノタをざわつかせたことも記憶に新しいGセイバー。なかなか再販の機会も少ない製品ですが、平成最後に20世紀最後のガンダムを顧みるのもまあ悪くないかなと思う所存。

 

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実はGセイバーにはこんな武器もあるんですよ?知ってました??

 

なんて言ったら何人ぐらいダマせるかなあ(´・ω・`)