バンダイ「メカコレクション 地球連邦アンドロメダ級 一番艦 アンドロメダ」レビュー
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2019/01/18
バンダイ「メカコレクション 地球連邦アンドロメダ級 一番艦 アンドロメダ」レビュー
バンダイ「メカコレクション 地球連邦アンドロメダ級 一番艦 アンドロメダ」レビュー
2019/01/18
- 作例・レビュー
■バンダイ「メカコレクション 地球連邦アンドロメダ級 一番艦 アンドロメダ」
バンダイもといBANDAI SPIRITS 宇宙戦艦ヤマトメカニックコレクション、いわゆる「メカコレ」シリーズのアンドロメダです。アンドロメダといえば1978年公開映画「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」に宮武一貴氏の手によって登場して以来、日本のアニメ史上に於ける宇宙戦艦デザインの代表的な存在として、長く大勢に愛されてきたフネ。
今回のアイテムは近年玉盛順一郎氏によってリファインされたデザインをキット化したものです。旧メカコレでも人気の艦だったアンドロメダ、新メカコレでも変わらず多くのファンに親しまれているようですね。
実際、売上いいんですよこれ(笑)
キット内容を見て行きますと、主なパーツはA1~A4ランナーに配置され、パーツNo.そのものは通し番号となっています。さすがに40年前に100円で売ってたプラモデルと違ってボリュームもディティールも増えました。それでもメーカー希望小売価格700円の、手に取りやすいプラモデルです。
一体化できるところは一体化し、分割するところは分割してディティールを加えて行く。ごく細いパーツの部位でも湯停まりなどなく綺麗に成形されています。
なにしろアンドロメダというのは女の子(王女)ですからして、プラモデルだって美しさが求められるものです。船を女性として捉えるというのは、1970年代の日本のマンガ・アニメとしては珍しいかも知れないなあ……
あ、聖闘士の方アンドロメダは男の子でいいと思いますよ? 暗黒アンドロメダは、あれはジェンダー論議じゃまったく取り上げられませんが……(関係ない)
一瞥して判るようにこの4枚のランナーは、実は大きな一枚を四分割して入れています。一部パーツを差し替えてバリエーション展開に対応した設計ですね。
そして台座パーツとマーキングシールが付属。シールは予備の他に色違いもあり、こちらも同型艦などバリエーションに対応しています。
この辺のエッジの鋭さ、尖り具合は見ていて気持ちがいいですねー。パーツの厚み、高さがあるのはそれだけ金型が深く掘られているからで、注型されたプラスチックが隅々まで流れるよう、各所に「逃げ」が設定されています。
パネルラインのスジ彫りもご覧の通りで、スター・ウォーズ系メカコレの繊細さにもまったくひけをとらないものです。ああ、「アンドロメダvsスター・デストロイヤー」なんていいかも知れない(笑)
組立てはいつものようにスナップフィットです。パーツの合わせ具合もスムーズなもので、パーツの合わせ目とディティールのラインに違和感はありません。ところで縦横の構造を組み合わせた船体(艦首)の断面が十字型になるのは、潜水艦デザインにシップ型とティアドロップ型をミックスした形状を取り入れた小沢さとるの「サブマリン707」を想起させてって 昭 和 か !
艦首の拡散波動砲や艦尾波動エンジン内部にもディティールたっぷり。玉盛アンドロメダの魅力が存分に詰まっています。
その分パーツも繊細ですので、破損にはお気を付けください。適時台座を利用するなどして作っていると、実際にドックで建艦しているような気分になること請け合いです(本当かよ)
ところでこの四方にアンテナというかフィンが伸びる形状はやはり小沢さとる「青の6号」のコーパックに……ってアレ?
艦橋部分も申し分ないディティール。そしてむかしからこのアンドロメダの艦橋は「ブロッカー軍団マシーンブラスター」のロボクレスにそっくりだと思ってるんだけどいま見直したらあんまり似てないしデザインの話で余所の事例ばかり出すのはなんだかこわくなって来たので止めよう。
急に思いついて組立て手順を変え、砲塔を乗せずに船体だけ先に組んでしまいます。これはこれで美しいなあ。なんか平和ですねと言いたいところだけれど、真正面に拡散波動砲が鎮座してるので物騒極まりないぞなもし。
三連装主砲塔四基を搭載して完成です。艦体各所のアンテナがすべて傾斜した配置となっているのは疾走感、スピーディーさを感じさせるところで、現在に至るもオリジナルのデザインがまったく古びていないことを再確認。玉盛版ヤマトの世界観だとこれらのアンテナは「マスト」として捉えられて軍艦旗や旗旒信号が掲げられたりするのですが、さすがにこのサイズでは難しいかな……
前後から見ると放射状配置のデザインがよくわかるかと。最近の宇宙戦艦プラモと言えば電飾が流行りですが、前後に目立つ発光ポイントを有し内部に配線もし易いヤマトの新メカコレは、案外時流に乗っているのかもしれませんね。
やはり斜めから見るのがいいのかな? 四基の主砲はもちろん回転するのですが、敢えて正位置のままのほうが艦体のシルエットを美しく魅せるように思います。さてどうでしょう??
台座と艦体の接続部分はボールジョイントになっているので、ささやかながらアクションも可能。そういえば昔のメカコレには「スペースパノラマセット」という対決モデルが出てましたけれど、イマドキはやらないのかな?ドメル艦隊なんか全部そろってるのにー。
ポイントとなる部分にのみ、カラーを乗せてみました。これだけでもずいぶん変わります。スミ入れというかウォッシングにはクレオスのマルチグレーを使ってあまりクドくならないようにしてます。マルチグレーと「全艦マルチ隊形」を掛けたというのは……すいませんいま考えました。
シールは使わず、また部分塗装はアクリル水溶きでやったんですが、これ冬場にはいいですね。換気を気にせず暖かい部屋で塗装できます(笑)
来月には主力戦艦のメカコレも発売が控えていて、ようやくいまの技術、いまの設計、いまのデザインで地球防衛軍宇宙艦隊のメカコレを揃えるという夢がですね、叶うわけなのですよ目出度い事この上なし。長生きしてよかったなぁ……(ホロリ