タカラトミー ゾイドワイルド「ZW04 スコーピア」レビュー

タカラトミー ゾイドワイルド「ZW04 スコーピア」レビュー

2018/12/21

  • 作例・レビュー

 

タカラトミー「ZW04 スコーピア」

 

タカラトミー ゾイドワイルドシリーズ ZW04スコーピア[サソリ種]を組んでみました。なお今回は最後に落ち着かないことになりますのでご了承ください。

 

ゾイドというのも歴史あるコンテンツで、実際の生物と同様に栄枯盛衰を繰り返しながらだんだんと進化を続けています。2018年より展開しているゾイドワイルドのシリーズはこれまで以上に幅広い層に人気のようで、ちょっとミニ四駆とも似た、ファンの地層が深まっているようですね。you tube 動画を使って効果的にPRしているというのも、これまでのゾイドには無かった進化か。

 

 

 

パッケージを開くとこのように厚紙にサポートされた状態でパーツが封入されています。地層をイメージした印刷がされて「発掘」気分を盛り上げてくれるのは楽しいところなんですが、昨今の紙の価格高騰を考えると非常に贅沢な処置で、なおかつパーツの保護にも十分機能するという、考え抜かれた製品構成です。これを共通フォーマットとして、高価格帯製品から今回のスコーピアのようなリーズナブルなものまで統一しているのは、これはなかなか体力のいることでしょう。

 

 

 

各パーツ類は最初から切り出されて「発掘パックA」「発掘パックB」と「はじめにあけようSパック」3つのビニール袋に分けて封入されています。ランナーの枠に守られていない代わりに、厚紙でサポートしているのでしょうね。

 

 

 

組み立て説明書と「復元の書」がオールカラーで封入されています。このあたり玩具のフォーマットや設計思想(?)では普通のことかも知れないんですが、最近ではスマホもPCも「マニュアルはネットで見るべし」みたいな風潮ありますから、贅沢なことだなあとあらためて感嘆する。最近じゃ毎月の通話料金でさえこっちからサイト見に行かなきゃ教えてくれないんですよヒドイ世の中ですよ(関係ない)

 

 

 

「はじめにあけようSパック」をはじめにあけてみます。ゼンマイユニットや動力伝達機構、Zキャップ(小径)などが入っています。またこのパックには1/35スケールのパイロットフィギュアが含まれているんですが、パーツリストである「復元の書」にはこのパイロットフィギュアが記載されていません。なぜならこのパイロットはいま、まさに復元をしている貴方自身だからだ。たぶん、そういうノリ……

 

 

 

発掘パックAは主にフレーム、骨格部分のパーツから成ります。サソリに骨格ってなんだよという疑念が頭をよぎりますが、惑星Ziじゃそうなんだよ!昔からな!などと捻じ伏せてズンズン進んで行きましょー。

 

※なおゾイドワイルドの舞台は惑星Ziじゃなくて地球

 

 

 

発掘パックBはメタリックレッドでハサミなど外骨格部分のパーツを造形しています。一般的に「サソリ=赤」のイメージって強いんですが、一般的なサソリは別に赤くはありません。これはいったい誰のしわざだ?あんたれす。

 

……冬の寒さがいっそう身に浸みる季節になって参りました。

 

 

 

A,Bパーツともディティールのキレ具合は従来のゾイドシリーズよりいっそう優れたものになっています。またすべてのパーツは切り出し済みで、ニッパーやカッターなどを使わなくとも組立て可能。これは安全に配慮した設計であると同時に(おそらく)ピンゲートを使った金型を用いているのでしょう、ゲート跡などはまったく目に付きません。児童・低年齢層向けキャラクタープラモデルの在り方というのも、今後問われるべき点があるかもなあ、などと思う訳です。

 

 

 

では組立開始です。ゼンマイユニットをA1パーツに組み込むのですが、これがなかなか力がいります。うっかり力を入れ過ぎてパーツを破損しないように、大きなお友だちは注意しましょう。小さなお友だちは身の周りの大きなお友だち……よりはお父さんお母さんに手伝ってもらうとよいでしょう。

 

 

 

ゼンマイユニットから生まれる回転運動はクランク機構を通じて三か所のスライド可動に伝達されます。ギミックの楽しさは時代を越えて受け継がれるゾイドシリーズ最大のウリなんですがみなさん、作りながらちゃんと動作を確認した方がいいですよむしろ作る前からちゃんと「復元の書」を読んでゼンマイの作動を確認した方がエエで(←伏線)

 

 

 

ハサミと大アゴに相当するパーツを取り付けます。

 

 

 

左右のハサミと大アゴは一体化されていて、動力伝達部分が前後すると左右に大きく広がります。シンプルながら目を惹くところです。

 

 

 

スコーピアの特徴となる「ポイズンスピア」部分。こちらにはギミックが通じていないので可動部分は手動となります。

 

 

 

「ポイズンテイル」とともに本体に取り付けると、なんだか名古屋城の天守閣に飾り付けたくなるカタチだ。

 

 

 

8本の脚はそれぞれ4本ずつが一体になったユニット×2個にまとめられます。脚の取り付けにはZキャップを使いますが、通常のゾイドワイルドシリーズに付属するものより小さなサイズなので、取り扱いにはご注意ください(予備が2個用意されてます)。

 

 

 

よーくみるとこの脚、女性の靴(ブーツ?)をモチーフにしているようです。ゾイドワイルドのアニメでは女性キャラ(ペンネ)の機体だしサソリと言えば「さそり座の女」だしで、女性的なゾイドだということなのでしょう。世の脚フェチのみなさんにはご褒美ですね!

 

たぶん、いや、きっと……

 

 

 

ごめんキモイ。「女性っぽい脚の魅力を否定する奴は偽善者だ」と書いたのはかの安部公房だけれど、安部公房だって脚だけ8本まとめて出てきたら魅力がどうこうとか言ってられないはずである。感情は攻防する。

 

 

 

脚を生やすとサソリらしくなってまいりました。この状態が「骨格復元」完了で、この時点で動作を確認しようとちゃんと説明書に書いてある。だから確認しようよ、な?

 

 

 

S-3パーツはメタリックブルーの「眼」で、これがなかなかのワンポイントになります。

 

 

 

外装とパイロット(ライダー)フィギュアを取り付けたら完成です。ライダーはもっとこう、「ダークナイト ライジング」のアン・ハサウェイみたいだと良かったんですがねデュフフ

 

※対象年6才以上の商品です

 

 

 

さて番組の方は全然知らないのでペンネのキャラクターやスコーピアの活躍についてはなにひとつ書くことができません。

 

なんということでしょう。

かわりにサソリについて書きますと、サソリという生物は恐竜などよりはるかに昔、古生代のシルル紀(約4億1900万年前)に誕生しました。彼らの歴史に比べたらティラノサウルスなんざ若造もいいところで、ライオンに至っては赤子同然。4億年以上前から1対の大きなハサミと尻尾に針を持つこの形態をなしています。その頃からほぼ完成されたカタチで、生物の大量絶滅を何度も乗り越えて長く地球上に繁栄しています。

 

極めて地味に。

 

発生当初のサソリ類は海棲動物だったらしいのですが、脊椎動物が魚類から両生類へ進化するよりひとあし早く地上に進出したと考えられています。

 

サソリすごい。

 

これからはデススティンガーのことは敬意をこめて「デススティンガー先輩」と呼びましょう。

 

 

 

スコーピアに戻りますと、ゾイドワイルドシリーズの大きな特徴「本能解放」ギミックは左右のポイズンスピアを前方に展開するかたちになります。ただこれ手動なんで、人間の手でパタパタ動かしているのを「本能」と呼んでいいかどうかは意見の分かれるところでしょう。ツーリ・パイドル卿のアシュラ・テンプルみたいでカッコいいぞ!モーターヘッドも既に絶滅しましたかそうですか。

 

 

 

しかしこのリーチだと例え前方に展開しても敵に届かないんじゃあ……アッハイ、そこはテレビを見ればわかりますねそうですね。

 

 

 

サソリというのもゾイドのモチーフとしてなんども用いられている生き物で、ゾイドが盛り上がるたびに世のサソリ好きを歓喜させているといっても過言ではありますまい。お部屋をごそごそひっくり返したらガイサック先輩が出てきました。これは1990年代末期にTBSでゾイドアニメが放送されていたころの個体で、ブラウン系のカラーリング。ずいぶん変わったように見えるでしょ?

 

 

 

しかし8本の脚を2つのグループにまとめて動かす手法、歩行のための構造設計は実は全く同じです。ガイサックの初版は1984年なんですが、その頃からすでに歩行ギミックは完成されていたんですねえ。

 

で、ここで2体並べたからには2体動かして動画でも撮ろうと思うじゃん?

 

それがね、

 

動かなかったの(´・ω・`)

 

古いガイサックじゃなくていま組んだスコーピアの方が(´・ω・`)

 

いや全然動かない訳じゃないんだけど、ゼンマイはちゃんと巻かれて歩き出すのにすぐ止まっちゃうyo _(:3 」∠ )_

 

バラシて組み直すにしても年末進行にそんな余裕はないのであった……

 

教訓:マニュアルに動作を確認せよと書いてあったら、<必ず>動作を確認すべき。

 

いや、動かないなら動かないなりに、なんか怪獣映画みたいな絵面を作ってみるとかいろいろ考えたんですけれど、タカラトミー公式なかの人たちのレベルというかアイデアというか全然かなわねえというか圧倒されまくったので、そこにリンク貼ってオシマイとします。

 

ねとらぼ:「盛り上がりすぎたので急きょメディアに公開」 タカラトミーの“社内”ゾイドコンテストが自由にもほどがあった

 

なんだよ天ぷらって、天ぷらってなんだよ(呆然)

 

 

 

余所様のサイトに繋げて終わらせるって、どうも落ち着かないですねえ。